下痢

嘔吐を伴い、水分が取れなく、排尿が少なくなった場合は、脱水の危険があるので、早く受診してください。
下痢が続いていて、元気がなくなったり、便に血が混ざっているような時、食欲がいつまでも回復しない時などは、受診してください。
対処法
下痢は、ウイルス等を体外に出す生理的な反応です。無理に強い下痢止めで症状を止めない方がいい場合もあります。下痢の時は、脱水が急激に進むので、水分補給はとても大切です。嘔吐がないようならば、しっかりと水分を与えてください。飲ませる水分は、1歳未満であれば母乳やミルクを飲ませてください。1歳以上であればミネラル分も補給できるイオン飲料がお勧めです。少し温めるとより良いです。食事は、あまりに下痢がひどい時は控えた方がいいですが、食べられるようでしたら、消化のいいおかゆやうどんなどからがいいと思います。その後は、基本的に食べたいものを食べていいのですが、冷たいものや脂っこいものは避けましょう。また、下痢をするとお尻がかぶれやすくなるので、その都度ぬるま湯で洗ったり、オムツかぶれの薬を塗ってあげてください。入浴は、一番最後にし、まずお尻から洗いましょう。
汚物の処理方法
拭き取った汚物や汚れたオムツ等は、すぐにビニール袋の中に入れ、きちんと縛って捨てましょう。ビニール袋には、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を染み込むほど底に入れ、消毒するといっそう効果的です。汚染された場所は、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液を浸した布などで拭き、10分程度たったら、水拭きします。衣類などは、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いしたうえで、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液で消毒します。ドアノブや水道の蛇口など人の手に触れる箇所は、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオルなどに染み込ませて、30分程おいた後、水拭きします。
次亜塩素酸ナトリウム液の簡単な作り方
0.1%次亜塩素酸ナトリウム液
500mlのペットボトルに水を入れ、キャップ2杯の台所用塩素系漂白剤を加える。
0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液
500mlのペットボトルに水を入れ、キャップ0.5杯弱の台所用塩素系漂白剤を加える。
(注)上記は、5%濃度の漂白剤を原液とした場合の作り方です。漂白剤は製品により濃度は異なります。使い方説明に従って使用してください。