アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹を繰り返す病気です。
湿疹の病気は、他に「乳児湿疹」や「あせも」などたくさんあります。すぐに診断できないことも多いです。乳児では、2ヶ月以上続かないと診断しません。
アトピー性皮膚炎の皮膚の特徴は、皮膚のバリアーとしての働きがちょっと弱くデリケートなことです。かさかさしたり、赤く腫れたりした肌は、外からの刺激を肌の奥に伝えやすく、皮膚の中の水分が外に逃げてしまいます。そうなると、かゆみが出ます。掻くとさらに悪化します。
このバリアー障害と、アレルギー体質の2つの面があります。
アトピー性皮膚炎の治療
治療は、皮膚のバリアーの働きを取り戻すことです。
皮膚を清潔にし、保湿剤で皮膚を守るスキンケアが一番重要です。
しかし、赤くなっているところは、スキンケアだけでは正常の皮膚に戻らないこともあります。赤くなっているところは、「炎症」があります。「炎症」があると、皮膚のバリアーが弱くなり、掻くとさらに悪化します。この場合は、かゆみ止めの内服やステロイド軟膏のような炎症を取り除く薬も必要になります。