- 薬と薬の間隔は、3~4時間はあけてください。
- よく1日3回という指示がありますが、これは「朝・昼・晩(寝る前)」という意味です。
- しかし、小さなお子様だと生活リズムがきちんとしていないという方もいらっしゃると思いますし、病気中は特に不規則になりがちだと思いますので、大体で結構です。
- 昼間寝てしまっていたら起きてからでもいいですが、薬と薬の間隔を最低3~4時間あけるようにしてください。
- 1回に2回分の薬を飲ませるのは絶対に止めてください。
- 飲み忘れに気がついた時に、1回分を飲んだら、次の薬の時間をずらすようにしてください。
- 症状が治まったからといって、勝手に薬を止めないでください。
- 咳止めや下痢止めなどは止めてもいいですが、特に抗生剤は、症状が治まっても体内に菌が残っている場合が多いので、処方された分は飲むようにしてください。
- 前回の薬が残っていても使わないでください。
- 前の病気と同じように見えても全く違う病気の時もあります。自己判断で薬を使わないで受診してください。
- また、子供の場合は、年齢によって量など違いますので、上のお子さんの薬を下の子に使うようなことは絶対にしないでください。
- 生後1歳未満の赤ちゃんに市販の薬は使わないでください。
- 例外があるかもしれませんが、市販薬は年齢によっての使用量は書かれていても、体質や体重などについては書かれていないものがあるので、避けた方がいいと思います。
- ある程度大きくなって、親御さんが病気について見極めができるようになってから使われる方がいいと思います。
- 座薬について
- 解熱鎮痛剤や吐き気止めによくある形です。冷蔵庫で保管してください。
- 直腸から吸収されるため、効き目が早いのが特徴です。使用する時は、冷たいと入りづらいので、使う少し前に冷蔵庫から出しておきましょう。半量の場合は、フィルムごとカッターやハサミで斜めに切ってください。挿入後は、30秒くらい肛門をティッシュなどで押さえてください。
- 座薬を入れた後に便をしてしまった場合ですが、10分以上経っていて便に座薬の形が残っていなければすでに吸収されたと思ってください。しかし、座薬がそのままの形で出てきてしまった時は入れ直してください。
- シロップについて
- 冷蔵庫で保管してください。1週間以上過ぎたものは使わないでください。
- 薬の成分がボトルの底にたまっていることがあるので、飲ませる前にボトルをゆっくり上下に返して均一になるようにしてください。
- 1回分の量を正確に測って飲ませてください。年齢によって、小さなコップやスプーン、哺乳瓶の乳首、市販のスポイトなどで飲ませてください。
- 飲んですぐ吐き出してしまった場合や5~10分で嘔吐した場合は、もう一度同じ量を飲み直してください。30分以上経っていれば飲み直す必要はありません。
- 吐き気があって飲めないような時は、時間をあけて別の方法で飲ませてみてください。それでもだめなら、別のタイプの薬に変えます。
- 粉薬について
- 甘い粉のシロップでコーティングしたドライシロップもあります。直射日光や湿気のない所に保管してください。
- そのまま飲むことができたり、舐められればいいのですが、できないお子様には、少量の水やぬるま湯で溶いたものを指で頬の内側に擦りつけて飲ませてあげるといいと思います。最後に必ず水やぬるま湯を飲ませ、口の中に薬が残らないようにしてください。
- アイスクリームやヨーグルト、プリン、練乳などに混ぜて与えてもいいです。ただし、柑橘系のジュースやヨーグルト混ぜると苦味が増す薬もあるので注意してください。グレープフルーツジュースと一緒に飲むと副作用がでる可能性がある薬も一部にあります。
- 一部の抗生剤は、牛乳と一緒に飲むと吸収されにくくなるので、注意してください。
- 粉ミルクやおかゆ、うどんなど主食となる物と苦い薬を混ぜて飲ませると、これらを嫌いになることもあるので、主食となる物とは混ぜないようにしてください。
- 塗り薬
- 患部をきれいにしてから、清潔な手で指示通りに塗ってください。
- ゴシゴシ塗りこむようなことはしないでください。
- よく、薬を塗ってある所を手で触り、その手を舐めてしまうことがありますが、通常は舐めても心配ありません。