嘔吐

赤ちゃんの嘔吐
赤ちゃんが、哺乳中や後に吐くことは珍しいことではありません。これは、飲む時に一緒に空気も飲んでしまうためで、対策としては「げっぷ」をよくさせてください。ミルクの飲みもよく、体重も順調に増えているのであれば問題はありません。ただ、ミルクを飲むたびに吐いたり、飲みが悪かったり、体重が増えないというような時には受診してください。
急な嘔吐
子供の嘔吐の原因として多いのが、ウイルス性の腸炎(嘔吐下痢証)です。水分補給がしっかりできていれば大丈夫ですが、水分を受け付けない時には、脱水症状を起こす危険があるので、早く受診してください。特に下痢を伴っている時は急速に脱水が進みます。また、嘔吐を繰り返す場合、腸重積という病気のことがありますのですぐに受診してください。
対処法
水分補給は、嘔吐直後に飲ませるとまた吐き気を誘うことがあります。様子を見ながら、30分はあけて少しづつ与えてください。1回量は、10~30㎖を30分おき位がいいです。吐かないようであれば少しづつ増やしていきます。食事は、嘔吐して半日は食べない方がいいことが多いです。食べるならば、消化のいいおかゆやうどんなどを与えるようにしてください。
嘔吐物など処理する時は、マスクと手袋をして、次亜塩素酸ナトリウム液でしっかり消毒しましょう。
ペーパータオルなどで外側から内側に、ウイルスを飛ばさないように静かに拭き取ります。拭き取った汚物や汚れたオムツ等は、すぐにビニール袋に入れ、きちんと縛って捨てます。ビニール袋には、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を染み込むほど底に入れ、消毒するといっそう効果的です。汚染された場所は、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液を浸した布などで拭き、10分程度たったら、水拭きします。衣類などは、洗剤を入れた水の中で静かにもみ洗いしたうえで、0.1%次亜塩素酸ナトリウム液で消毒します。ドアノブや水道の蛇口など人の手に触れる箇所は、0.02%次亜塩素酸ナトリウム液をペーパータオルなどに染み込ませて、30分程おいた後、水拭きします。
次亜塩素酸ナトリウム液の簡単な作り方
0.1%次亜塩素酸ナトリウム液
500mlのペットボトルに水を入れ、キャップ2杯の台所用塩素系漂白剤を加える。
0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液
500mlのペットボトルに水を入れ、キャップ0.5杯弱の台所用塩素系漂白剤を加える。
(注)上記は、5%濃度の漂白剤を原液とした場合の作り方です。漂白剤は製品により濃度は異なります。使い方説明に従って使用してください。